外出先でのちょっとしたケア、やってみませんか?
寒さが増していくこの時期、同時に風邪の心配も出てきます。
満員電車に乗ったり乾燥した場所だったり、風邪を招きやすい環境にいなくてはならない方も少なくないはず。
風邪をひくことで予定通りにいかないことが出てきたり、長引いたり重症化する可能性があります。
残念ながら薬で風邪を予防することはできず、症状を抑えることはできても治す薬はありません。
普段のケアが風邪をひかない・予防するカギとなってきます。
今回は、普段の生活にちょっと加えるだけで、風邪予防になるアイテムを紹介します。
携帯して外出先でもできる風邪予防、やってみませんか?
ウイルスの好む環境
風邪とは、主にウイルスが原因で起こる感染や炎症のことを言います。
毎年流行しているインフルエンザも同じ理由で発症する感染症です。
ウイルスを防ぐことが風邪を予防することになるのですが、
ウイルスが好む環境を作らないことと、ウイルスを寄せつけないことが予防の第一歩です。
ウイルスは乾燥を好む
ウイルスは空気が乾燥すると、ウイルスの持つ水分が蒸発し、浮遊しやすくなります。
また、喉や鼻が乾燥すると、それらの粘膜が持つ防御機能が働きにくくなります。
粘膜免疫によりウイルスの侵入を防いだり、粘膜の線毛運動により痰や鼻水などとして排出したり嚥下したりします。
これが乾燥により働きにくくなることで、ウイルスを招き入れてしまうことになるのです。
戦う相手がいない
ウイルスと戦う力がなければ容易に風邪をひいてしまいます。
様々な機能が働くことでわたしたちの身体をウイルスから守っていますが、
この戦う力は、生活習慣や食事が重要になります。
戦う力を保てないことで、風邪をひきやすくなってしますのです。
また、先に述べた乾燥も戦う力を弱めることになります。
風邪予防の大前提
携帯できる風邪予防アイテムを紹介する前に、大前提として日頃から大切にすべきポイントがあります。
十分な睡眠
疲れがたまると、ウイルスへの抵抗力も下がってしまいます。
それらを改善するために睡眠は大切なことですが、時間と質の両方を満たしてこそ十分な睡眠の効果を得ることができると言えます。
栄養バランスのとれた食事
栄養バランスのとれた食事はウイルスだけでなく、健康的に生きる上で大切なことになります。
気をつけずに食べる・好きなものだけ食べるといった食事では、栄養に偏りができ、
身体を守るために必要なものを取り損ねてしまう可能性があります。
適度な運動
免疫細胞として知られるNK細胞(ナチュラルキラー細胞)は、身体の内側に侵入したウイルスなどを見つけて殺すリンパ球の一種です。
このNK細胞は適度な運動により活発になります。また、継続して行うことが、NK細胞のより安定した活動へとつながります。
うがい・手洗い
うがいをすることにより、口の中にいるウイルスを洗い流すことができます。
また、口の中を潤すことができるため、乾燥対策にもなります。
手洗いも同様、手についたウイルスを洗い流すことで、手で鼻や口を触るなどしてウイルスが侵入するリスクを減らす事ができます。
電車のつり革や、ドアノブなど、何気なく触れているものからウイルスが手に移る事があります。
これらを行うことが風邪予防に効果的です。
どれも健康的な生活を送るために必要なことですね。
外出先での予防だけでなく、毎日の生活で継続して行うことが、風邪予防においてはとても重要なことです。
ウイルスと戦うための土台を整えていなければ、小手先の技は通用しません。
携帯できる風邪予防アイテム紹介
それでは、携帯できる風邪予防アイテムを紹介していきます。
アロマクリーム・スプレー
精油には風邪予防対策に使える効能を持つものがあります。
これらを希釈してクリームやスプレーなどとして持ち歩くことで、風邪予防対策につながります。
手洗いの後の保湿に使ったり、マスクに少量吹きかけたり、外出先でのケアに役立ちます。
※アロマクリーム・スプレー利用の注意点
精油によっては肌に刺激を受けることがあります。
また、妊娠中や小さいお子さんのいる方、持病をお持ちの方はあらかじめ医師等に相談してから使用ください。
風邪予防対策に効果的な精油を3つ紹介します。
ユーカリ・ラディアータ
喉の不快感・花粉症が楽になり、抗菌・抗ウイルス作用があるとされています。
また、ユーカリ・ラディアータの香りは集中力を高める効果があり、仕事中や外出時にぴったりなアロマです。
スーッと爽やかなグリーンの香りがして、すっきりとした気分になります。
ティートゥリー
喉の不快感・花粉症が楽になり、抗菌・抗ウイルス作用があるとされています。
ユーカリに似た香りに加え、少し土っぽさや樹木を感じる香りで、リフレッシュしたい時におすすめです。
フランキンセンス
抗菌作用があり、乾燥肌や呼吸器に良いとされています。
樹木の香りにシトラスが加わったような香りには、不安や緊張を和らげると同時に気分を高揚させる効果があります。
仕事での大事な局面でのモチベーションアップに役立つかもしれません。
また、教会や寺院でも使われていることから、抗菌の目的の他に邪念を払ったり空気を浄化したい時にもおすすめです。
マスク
マスクは口や鼻の乾燥を防いでくれます。
オフィスが乾燥していたり、満員電車に乗ったりと、ウイルスを招きやすい環境にいる場合、
マスクをする事で口や鼻の粘膜が乾燥しにくくなります。
最近では咳エチケットなどとも言われますが、咳やくしゃみが出るといった症状が出てきたら、マスクをする事が有効とされています。
風邪予防の段階では保湿を心がける意味でマスクを使うと良いでしょう。
お茶
お茶にはウイルスの働きを抑制するカテキンが含まれます。
カテキンとは、ポリフェノールの一種でお茶の渋みの成分です。
カテキンは日光を浴びた茶葉に多く含まれており、茶葉を発酵させずに作る緑茶には多く含まれます。
また、茶葉を発酵させて作る紅茶には、抗ウイルス作用のあるテアフラビンというカテキンが変化したものが含まれます。
このテアフラビンにも抗ウイルス作用があります。風邪予防の目的であれば、緑茶でも紅茶でもお好みの方を携帯すると良いでしょう。
お茶でうがいすることも効果的です。また、お茶に限らず、水分で喉を潤す、ということは乾燥対策にもなるので、
携帯してこまめに水分補給することが、風邪予防へとつながります。
干し梅
携帯するには干し梅が便利です。酸っぱいものを食べて唾液が出ることで、喉を潤してくれるので、乾燥対策になります。
また、偏った食事や疲れなどから身体は酸性に傾いていくのですが、酸性の状態は免疫機能が働きにくい環境となります。
アルカリ性食品である梅干しを食べることで、バランスを保つ事ができます。
携帯に便利な干し梅は、梅干しの種を取り除いて乾燥させれば出来上がります。
外食が多く偏った食事になりがちな方や身体を動かすことの多い方は、携帯できる風邪予防対策の一つの手段になります。
干し芋
この時期おすすめしたい携帯風邪予防アイテムが干し芋です。
さつまいもにはビタミンCが含まれており、デンプンで覆われていることで熱に強いという特徴があります。
ビタミンCはコラーゲンの生成を助け、コラーゲンによる粘膜の維持につながります。
また、さつまいも特有の成分ヤラピン(切った時に出る乳液状のもの)は胃の粘膜を保護したり、食物繊維と共に整腸作用に役立ちます。
お腹がゆるい方などは注意が必要ですが、おやつ代わりに携帯しておくと便利です。
蒸したさつまいもを食べやすい大きさに切って干せば出来上がります。
美味しいからと言って、ついつい食べ過ぎてしまわないよう気をつけましょう。
外出先で手軽にできる風邪予防を紹介しました。
風邪予防対策に有効な、乾燥と免疫力アップに着目して、携帯できる手軽なアイテムを紹介しました。
基本は食事・睡眠・運動です。しかし、環境によってはどうしても風邪が流行ったり、気をつけていなければならない場面があると思います。
そんな時に外出時でも取り組める風邪予防対策があると心強いですね。気になるアイテムがあればぜひ試してみてください。
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